
クリニック開業のために必要な備品を揃えたいな



選び方やスケジュールも含めて知りたいですよね
クリニックを開業する際は、診察や検査に使用する医療機器だけでなく、受付カウンター、待合室の椅子、電子カルテ、レジ、パソコン、衛生用品など、幅広い備品を準備する必要があります。必要な備品は診療科や院内レイアウト、想定する患者数によって異なるため、開業日から逆算して計画的に選定しなければなりません。
クリニックにおすすめのレジ・自動精算機も紹介するため、開業準備を進めている方は参考にしてください。
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クリニック開業に必要な備品は大きく分けて3種類


クリニック開業に必要な備品は、医療機器・医療器具、什器・電化製品、事務用品や衛生材料などの3種類に分けられます。それぞれの用途を理解し、診療内容や院内の運用方法に合わせて準備しましょう。
医療機器・医療器具
医療機器・医療器具は、患者の診察、検査、処置、治療に直接使用する備品です。聴診器や血圧計、体温計、パルスオキシメーター、診察台などの基本的な器具に加え、診療科によっては心電計、超音波診断装置、内視鏡、レントゲン装置なども必要になります。
必要な機器は、クリニックで提供する診療内容を基準に選定することが大切です。高性能な機器を揃えすぎると開業資金を圧迫するため、開業時に必須となる機器と、患者数の増加後に追加する機器を分けて考えましょう。保守契約や定期点検、消耗品の費用も確認が必要です。
什器・電化製品
什器・電化製品には、受付カウンター、待合室用の椅子、診察用デスク、収納棚、ロッカー、冷蔵庫、電子レンジ、エアコンなどが含まれます。医療行為には直接使用しないものの、患者の快適性やスタッフの働きやすさを左右する重要な備品です。
什器を選ぶ際は、見た目だけでなく、患者とスタッフの動線や清掃のしやすさにも配慮しましょう。特に待合室では、車椅子やベビーカーが通れる通路を確保する必要があります。電化製品については、消費電力やコンセントの位置を確認し、医療機器と同時に使用しても電源容量に問題がないか確認してください。
事務用品や医療衛生材料、ユニフォームなど
クリニックの運営には、コピー用紙、筆記用具、ファイル、印鑑、伝票などの事務用品が必要です。また、マスク、手袋、消毒液、ガーゼ、注射針、廃棄容器といった医療衛生材料や、白衣、スクラブ、ナースシューズなどのユニフォームも準備します。
これらは一つあたりの金額が小さくても、種類や数量が多くなるため、合計すると大きな出費になりやすい備品です。使用期限や保管スペースを確認し、過剰在庫にならない数量を発注しましょう。開業後の補充方法や発注担当者、最低在庫数もあらかじめ決めておくと、欠品を防ぎやすくなります。



開業準備では、医療機器・什器・事務用品の3種類をバランスよく揃え、診療開始までに計画的に準備を進めることが重要です。
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クリニック開業に必要な備品一覧【場所別チェックリスト】


クリニックで必要な備品は、設置する場所ごとに整理すると漏れを防ぎやすくなります。院内レイアウトと業務の流れを確認しながら、必要な数量や設置位置まで決めておきましょう。
受付・会計スペースに必要な備品
- 受付カウンター
- パソコン・モニター
- 電子カルテ・レセコン
- POSレジ・自動釣銭機
- キャッシュレス決済端末
- レシートプリンター
- 診察券リーダー
- 電話機・インターホン
- シュレッダー
- 金庫・キャッシュドロア
- 文書保管用キャビネット
- スタッフ用の椅子
- コピー機・複合機
- 領収書・診療明細書用紙
受付・会計スペースでは、患者情報の登録、保険資格の確認、予約管理、診療費の精算などを行います。そのため、電子カルテやレセコン、パソコン、レジ、決済端末といったIT機器を中心に準備しましょう。
患者から見える場所であるため、書類や現金、個人情報を安全に保管できる収納も必要です。受付カウンターの高さやスタッフの作業スペースを確認し、複数人が同時に業務を行っても動きにくくならない配置を考えます。配線が通路に出ないよう、電源やLAN配線も内装工事の段階で計画しましょう。
待合室に必要な備品
- 待合室用の椅子・ベンチ
- 荷物置き
- 傘立て
- コートハンガー
- テレビ・デジタルサイネージ
- 順番表示モニター
- ウォーターサーバー
- 空気清浄機
- 加湿器
- 手指消毒液
- マスク
- ゴミ箱
- 時計
- パンフレットスタンド
- キッズスペース用品
- 車椅子
待合室は患者が診察までの時間を過ごす場所であり、クリニックの印象を左右します。想定する患者数に合わせて座席数を決め、患者同士が過度に密集しないレイアウトを整えましょう。高齢者や身体の不自由な患者が利用しやすい椅子を用意することも大切です。
小児科ではキッズスペース、整形外科では車椅子や杖を置ける場所など、診療科に応じた設備が求められます。空気清浄機や消毒液などの感染対策用品も準備し、受付から診察室までの通路を塞がないように配置してください。
診察室に必要な備品
- 診察台・処置台
- 医師用デスク
- 医師・患者用の椅子
- パソコン・モニター
- 電子カルテ
- 血圧計
- 体温計
- 聴診器
- パルスオキシメーター
- 身長計・体重計
- 医療用ワゴン
- 器具保管棚
- 手洗い設備
- 手指消毒液
- ペーパータオル
- 医療廃棄物用容器
- パーティション・カーテン
診察室には、診察に必要な医療機器と、問診内容や検査結果を記録するためのIT機器を設置します。患者のプライバシーに配慮し、入口から診察台やパソコン画面が直接見えないレイアウトにすることが重要です。
医師が診察を行いながら電子カルテを入力できるよう、診察台、デスク、モニターの位置関係も確認しましょう。使用頻度の高い医療器具は手の届きやすい場所に配置し、未使用品と使用済みの器具が混在しない収納方法を決めます。診察室ごとに必要な備品数も整理してください。
処置室・検査室に必要な備品
- 処置台・採血台
- 採血用椅子
- 点滴スタンド
- 医療用ワゴン
- 心電計
- 超音波診断装置
- 血液・尿検査機器
- 医薬品用冷蔵庫
- 滅菌器
- 吸引器
- 酸素ボンベ
- 救急カート
- ガーゼ・包帯
- 注射器・注射針
- 手袋・マスク
- シャープスボックス
- 医療廃棄物用容器
- パーティション・カーテン
処置室や検査室には、採血、点滴、検査、簡単な処置などに使用する機器や消耗品を配置します。診療科によって必要な設備が大きく異なるため、実施予定の検査や処置を洗い出してから選定しましょう。
検体や医薬品を保管する場合は、温度管理に対応した専用冷蔵庫が必要です。また、酸素ボンベや救急カートなどの緊急対応用品は、すぐに取り出せる位置に置かなければなりません。清潔区域と不潔区域を分け、使用済み器具や医療廃棄物が交差しない動線を設計することも重要です。
スタッフルーム・バックヤードに必要な備品
- スタッフ用ロッカー
- テーブル・椅子
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 電気ケトル
- 食器棚
- 更衣用カーテン
- 書類保管棚
- 金庫
- タイムレコーダー
- 勤怠管理システム
- 清掃用具
- 洗濯機・乾燥機
- 掃除機
- 消耗品用の保管棚
- 防災用品
- 非常用飲料水・食料
スタッフルームには、休憩、食事、更衣、勤怠管理に必要な家具や電化製品を用意します。スタッフが十分に休憩できる広さを確保し、患者からスタッフの私物や食事スペースが見えない配置にしましょう。
バックヤードには、医療材料、事務用品、清掃用品、予備のユニフォームなどを保管します。在庫の種類ごとに棚を分け、使用期限や入庫日を確認できる状態にすることが大切です。重要書類や現金を保管する場合は、施錠できるキャビネットや金庫を設置し、鍵の管理者も決めておきましょう。



受付からバックヤードまで場所ごとに必要な備品を整理し、漏れなく準備することでスムーズなクリニック開業につながります。
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クリニック開業時の備品にかかる費用相場


クリニックの備品費用は、診療科、施設の規模、導入する医療機器によって大きく異なります。購入代金だけでなく、設置工事費や保守費、システムの月額料金まで含めて予算を組みましょう。
医療機器・検査機器の購入費用
医療機器・検査機器の購入費用は、比較的設備が少ない診療科でも数百万円程度、大型検査機器を導入する場合には数千万円以上になる可能性があります。血圧計や心電計などの基本的な機器に加え、内視鏡、超音波診断装置、レントゲン、CT、MRIなどを導入すると費用が大幅に増加します。
医療機器費はクリニック開業資金の中でも変動幅が大きい項目です。設置費、搬入費、保守契約費、システム連携費も含めて見積もりを取りましょう。診療方針に照らして使用頻度が低い機器は、開業後に追加する方法もあります。
家具・家電・事務用品の購入費用
受付カウンターや待合室の椅子、診察用デスク、収納棚、ロッカー、家電、事務用品などの購入費用は、合計で100万〜500万円程度が一つの目安です。ただし、内装に合わせた造作家具を多く採用したり、デザイン性の高い製品を選んだりすると、さらに費用がかかります。
患者が直接使用する椅子や診察台は、安全性と耐久性を優先しましょう。一方で、スタッフルームの家具や一般的な家電は、量販店やオフィス家具の通販を利用することで費用を抑えられます。家具・備品には数百万円単位の予算が必要になる場合があるため、早めの見積もりが重要です。
電子カルテやレジなどのITシステム導入費用
電子カルテ、レセコン、予約システム、Web問診、POSレジなどのITシステムには、初期費用と継続的な月額料金がかかります。構成によって異なりますが、周辺機器やセットアップを含め、初期費用として100万〜500万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
クラウド型電子カルテは初期費用を抑えやすい反面、毎月の利用料が発生します。レジに自動釣銭機を組み合わせる場合も機器代が高くなり、スマレジの公式見積もり例では、iPadや自動釣銭機などを含む構成が約140万円とされています。連携費用や保守費用も確認してください。
消耗品・衛生用品・予備在庫の準備費用
医療衛生材料、マスク、手袋、消毒液、ガーゼ、注射器、コピー用紙、プリンター用紙などの準備費用は、数十万〜100万円以上になる場合があります。診療内容や開業時に確保する在庫量によって金額は変わるため、品目ごとに必要数量を計算しましょう。
開業直後は患者数を予測しにくいため、大量に仕入れすぎると使用期限切れや保管場所不足につながります。一方、最低限の数量しか用意していないと、想定以上に患者が来院した際に不足する可能性があります。通常使用分とは別に一定の予備在庫を確保し、納品までの日数も考慮してください。



開業時は医療機器だけでなく、家具・IT機器・消耗品まで含めた総費用を見積もり、余裕を持った資金計画を立てましょう。
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クリニック開業時の備品を調達する方法


クリニックの備品は、すべて購入する必要はありません。新品購入、リース、レンタル、中古品などを組み合わせ、開業時の資金負担と長期的な総支払額のバランスを取りましょう。
新品の備品を購入する
新品購入は、機器や備品をクリニックの所有物として長期間使用したい場合に適しています。最新機能を備えた製品を選びやすく、メーカー保証を受けられるため、故障や初期不良が心配な医療機器にも向いています。
一方で、購入時にまとまった資金が必要となり、開業時の資金繰りを圧迫する可能性があります。技術の進歩が速いIT機器は、長期間使用するうちに性能が不足することもあるでしょう。新品でなければならない医療機器と、安価な製品で代用できる什器や家電を分け、優先順位を付けて購入することが大切です。
リースを利用して月々の負担を抑える
リースは、リース会社が購入した機器を一定期間借り、毎月決められた料金を支払う方法です。高額な医療機器を導入する場合でも、購入時にまとまった資金を用意する必要がなく、開業当初の支出を平準化できます。
ただし、中途解約が難しく、契約期間全体の支払額は一括購入より高くなる傾向があります。契約終了後に所有権が移転しない契約もあるため、更新や返却の条件を確認しましょう。リースの対象には、医療機器だけでなく、システム、設備機器、器具備品などを含められる場合があります。
レンタルやサブスクリプションを利用する
レンタルやサブスクリプションは、必要な期間だけ機器を利用したい場合や、初期費用を抑えたい場合に適しています。短期間での返却や機種変更がしやすいサービスもあり、使用頻度が分からない備品を試験的に導入するときにも便利です。
毎月の料金に保守や交換対応が含まれていれば、故障時の予期しない出費も抑えられます。ただし、長期間利用すると購入より総額が高くなる可能性があります。また、すべての医療機器がレンタル対象になるわけではありません。最低利用期間、解約金、故障時の交換条件を比較して契約しましょう。
中古品・一括見積もり・補助金を活用する
開業費用を抑えるには、中古医療機器や中古オフィス家具を活用する方法があります。中古品を選ぶ際は、製造年、使用履歴、保証期間、修理部品の供給状況を確認しましょう。安価でも保守を受けられなければ、故障時に診療へ影響する可能性があります。
複数の販売会社から一括で見積もりを取り、価格だけでなく設置費や保守費まで比較することも重要です。また、自治体によっては診療所の開設や医療機器の購入を対象とした補助制度を設けている例があります。契約や購入後は申請できない場合があるため、必ず発注前に確認してください。



購入・リース・レンタル・中古品を上手に組み合わせ、補助金も活用しながら最適な方法で備品を調達しましょう。
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クリニック開業時に導入する備品の選び方


備品は価格や性能だけでなく、院内での使いやすさや既存システムとの相性を確認して選びましょう。導入後の業務を具体的に想定し、スタッフの意見も取り入れることが重要です。
患者とスタッフの動線に合った備品を選ぶ
備品を選ぶ際は、患者とスタッフが院内をどのように移動するかを確認しましょう。受付、待合室、診察室、処置室、会計までの流れが複雑になると、患者が迷ったり、スタッフ同士がぶつかったりする原因になります。
大型の診察台や自動精算機は、通路幅や扉の開閉を妨げないサイズを選ぶことが重要です。スタッフが頻繁に使用する器具は、少ない移動で取り出せる場所に配置します。図面上で位置を決めるだけでなく、実際の診療を想定して人が動くシミュレーションを行い、使いやすさを確認してください。
設置スペース・電源・通信環境を確認する
医療機器やIT機器を導入する前に、本体サイズだけでなく、操作や保守に必要なスペースも確認しましょう。扉や引き出しを開ける余裕、用紙や消耗品を交換するための作業スペース、機器から発生する熱を逃がす空間なども必要です。
電源については、コンセント数、電圧、消費電力、非常用電源の必要性を確認します。電子カルテやレジ、予約システムを使用する場合は、有線LANやWi-Fiの通信環境も重要です。内装工事後に追加配線を行うと費用が増えるため、工事前に導入機器を決めておきましょう。
電子カルテやレセコンとの連携可否を確認する
POSレジ、自動精算機、予約システムなどを選ぶ際は、導入予定の電子カルテやレセコンと連携できるか確認しましょう。連携できれば、診療費や患者情報を別の端末へ入力し直す作業を減らし、金額の入力ミスを防ぎやすくなります。
同じメーカー名が連携実績として掲載されていても、製品名やバージョンによっては対応できない可能性があります。見積もり段階で電子カルテとレセコンの正式名称、バージョン、連携方式を伝えましょう。連携に追加費用が発生するか、システム変更時に再設定が必要かも確認してください。
初期費用だけでなく保守費用や月額費用も比較する
備品選びでは、本体価格だけで判断せず、導入後に発生する費用を含めて比較しましょう。医療機器には保守契約費や定期点検費、ITシステムには月額利用料やアップデート費、決済端末には決済手数料がかかる場合があります。
本体価格が安くても、消耗品が高額であったり、故障時の出張費が別途必要だったりすると、長期的な負担が大きくなります。5年程度使用した場合の総支払額を計算し、予算に合う製品を選びましょう。解約金や契約更新料、機器交換費など、将来発生する可能性がある費用も確認してください。
操作性やメーカーのサポート体制を確認する
スタッフや患者が直接使用する備品は、操作の分かりやすさが重要です。多機能な製品でも、操作手順が複雑であれば、スタッフ教育に時間がかかり、入力ミスや患者対応の増加につながる可能性があります。
導入前にデモ機を操作し、画面表示、ボタンの大きさ、処理速度、エラー時の対応方法を確認しましょう。サポート窓口の受付時間や連絡方法、故障時に担当者が訪問するまでの時間も重要です。診療時間中にトラブルが起きた場合を想定し、代替運用や予備機の有無まで確認すると安心です。



動線や設置環境、システム連携、運用コスト、サポート体制まで総合的に比較して、長く使える備品を選びましょう。
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クリニック開業時の備品を準備するスケジュール


備品の準備は、開業直前にまとめて行うのではなく、6か月以上前から段階的に進める必要があります。納期の長い医療機器やシステムを優先し、開業日に間に合うよう管理しましょう。
開業6か月以上前に必要な備品をリストアップする
開業6か月以上前には、提供する診療内容、想定患者数、スタッフ数をもとに、必要な備品を洗い出します。受付、待合室、診察室、処置室、スタッフルームなど、場所ごとにリストを作成すると漏れを防ぎやすくなります。
リストには品名だけでなく、必要数量、希望機種、予算、発注先、納期、設置場所を記載しましょう。開業時に必須の備品と、開業後に追加できる備品を分けることで、予算を調整しやすくなります。この段階で電子カルテや医療機器の候補を絞り、内装設計へ反映させることも重要です。
開業3〜6か月前に大型医療機器やシステムを発注する
開業3〜6か月前には、医療機器、電子カルテ、レセコン、レントゲン、自動精算機など、納品や設置に時間がかかる製品を発注します。機器によっては受注生産となり、納品まで数か月必要になる場合があるため、早めの契約が必要です。
大型医療機器は、搬入経路や床の耐荷重、電源、給排水、放射線防護工事などの条件を確認します。電子カルテやレジについても、ネットワーク工事や他システムとの連携設定が必要です。発注前に内装業者とメーカーで情報を共有し、設置条件の認識を合わせましょう。
開業1〜3か月前に家具・家電・消耗品を準備する
開業1〜3か月前には、受付カウンター、待合室用の椅子、診察用デスク、ロッカー、冷蔵庫などを発注します。家具は内装工事の完成時期に合わせて納品日を調整し、工事の妨げにならないようにしましょう。
マスク、手袋、消毒液、コピー用紙などの消耗品も、この時期から購入を始めます。ただし、使用期限のある医療材料や保管場所を取る備品は、早く納品しすぎないよう注意が必要です。納品された備品はリストと照合し、不足や破損がないか確認して、設置場所ごとに整理してください。
開業直前に動作確認・在庫確認・スタッフ研修を行う
開業直前には、電子カルテ、レセコン、予約システム、レジ、決済端末、医療機器などを実際に操作し、正常に動作するか確認します。受付から診察、会計までの流れを通して試し、データ連携や領収書の印刷に問題がないか確認しましょう。
スタッフ研修では、通常の操作だけでなく、通信障害、機器エラー、返品、返金、停電時などの対応も共有します。消耗品や医療材料は数量と使用期限を確認し、保管場所を全員が把握できる状態にしてください。開業前に模擬診療を行うと、備品の不足や配置上の問題を発見しやすくなります。



開業日から逆算して計画的に備品を準備し、発注・設置・最終確認まで余裕を持って進めることが成功のポイントです。
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クリニック開業におすすめのレジ・自動精算機5選


クリニック向けのレジや自動精算機を選ぶ際は、電子カルテ・レセコンとの連携方法、会計方式、対応決済、設置スペース、サポート体制を比較しましょう。ここでは、開業時に検討したい5製品を紹介します。
スマレジ


スマレジは、iPadを利用するクラウド型POSレジです。電子カルテやレセコンとのAPI連携に対応しているほか、領収書に印字したバーコードを読み取って金額を反映する運用も選べます。
自動釣銭機、キャッシュレス決済端末、レシートプリンターなどを組み合わせられるため、クリニックの規模や予算に応じて構成しやすい点が特徴です。自動釣銭機を含む公式の導入例は約140万円ですが、利用する機器やサポート内容によって費用は変わります。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 0円〜20万円程度(iPad・周辺機器別) |
| 月額料金 | スタンダードプラン:無料 プレミアム:5,500円/月 プレミアムプラス:8,800円/月 フードビジネス:12,100円/月 リテール:15,400円/月 |
| キャッシュレス手数料 | 約1.98%〜3.24%(決済方法による) |
| 運営会社 | 株式会社スマレジ |
NOMOCa-Regi


NOMOCa-Regiは、歯科・クリニック専用に開発された自動釣銭機・セルフレジです。電子カルテやレセコンから請求情報を取り込み、会計金額や患者情報を表示できます。
患者自身が現金を投入するセミセルフ運用に対応しているため、スタッフが紙幣や硬貨を数える作業を減らせます。支払方法や会計履歴を記録でき、返金や物販などの会計にも対応しています。初回面談から導入フローの提案、納品、稼働立ち会いまでのサポートが用意されています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額料金 | 要問い合わせ |
| キャッシュレス手数料 | 導入サービスによる |
| 運営会社 | 株式会社GENOVA |
ハヤレジ


ハヤレジは、クリニック向けのセミセルフレジや自動精算機を提供するサービスです。スタッフが金額を確定し、患者が自動釣銭機へ現金を投入するセミセルフ型のほか、卓上型、自立型、キャッシュレス専用型などから選べます。
電子カルテやレセコンとのデータ連携により、請求金額を自動表示できる点も特徴です。直接連携できないシステムでは、バーコードや手入力で運用できる場合があります。導入前に現在使用しているシステムとの連携可否を確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 無料~ |
| 月額料金 | 約5,000円〜 |
| キャッシュレス手数料 | 約3%前後 |
| 運営会社 | 要問い合わせ |
Clinic POS


Clinic POSは、歯科・クリニック向けに提供されているスマートセルフ精算レジです。電子カルテや医療会計システムから請求データを取り込み、自動釣銭機を利用して正確な現金授受を行えます。
会計を行った時点で入出金履歴が記録されるため、現金の状況を確認しやすく、レジ締め作業の負担軽減にもつながります。クレジットカード決済にも対応しているほか、専任担当者による導入支援や、運用開始日の患者対応サポートが案内されています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額料金 | 要問い合わせ |
| キャッシュレス手数料 | 連携決済サービスにより異なる |
| 運営会社 | 要問い合わせ(導入窓口により異なる場合あり) |
POS+ healthcare


POS+ healthcareは、整体院やクリニック向けに提供されているクラウド型POSレジです。レセコンから出力したバーコードを読み取って診療費を反映できるほか、自動釣銭機やキャッシュレス決済との連携にも対応しています。
Web予約や事前問診、日報・月報の自動作成など、受付から会計までを効率化する機能をまとめて導入できる点が特徴です。初期設定や操作トレーニングに加え、365日対応のコールセンターや全国駆けつけサポートも案内されています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額料金 | POS+ retail(小売店向け) 月額12,000円~ POS+ food(飲食店向け) 月額12,000円~ POS+ lite(小規模飲食店向け) 月額6,000円~ POS+ beauty(美容院・サロン向け) 月額12,000円~ |
| キャッシュレス手数料 | 約3.24%〜 |
| 運営会社 | ポスタス株式会社 |



診療スタイルや規模に合ったレジ・自動精算機を選び、連携機能やサポート体制も比較して導入することが大切です。
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クリニック開業時の備品選びでよくある失敗


クリニック開業時は、準備する備品の多さから、購入漏れや選定ミスが起こりやすくなります。代表的な失敗例を把握し、備品リストや見積書を複数人で確認しましょう。
必要な備品を整理せずにまとめて購入してしまう
必要な備品を整理しないまま販売会社へまとめて発注すると、不要な製品まで購入したり、必要な数量が不足したりする可能性があります。セット価格が安く見えても、実際には使用しない機能や備品が含まれていることがあります。
まずは診療内容と院内業務を整理し、備品ごとに用途、数量、優先度を記載したリストを作成しましょう。開業初日から必要なものと、患者数の増加後に導入するものを分けることも重要です。複数社から見積もりを取り、各項目の単価や保守費用を比較してから契約してください。
院内レイアウトを確定する前に大型備品を購入してしまう
院内レイアウトが決まる前に診察台、自動精算機、医療用冷蔵庫などを購入すると、設置スペースが足りなかったり、搬入できなかったりする可能性があります。機器を置いたことで通路が狭くなり、患者やスタッフの移動を妨げるケースもあります。
大型備品は、本体寸法だけでなく、扉を開けたときの奥行きやメンテナンススペースまで確認しましょう。搬入口、エレベーター、廊下、診察室の扉を通過できるかも確認が必要です。設計会社と販売会社へ製品仕様書を共有し、設置可能であることを確認してから発注してください。
価格だけで比較して使いにくい製品を選んでしまう
初期費用を抑えることだけを重視すると、操作が複雑な機器や、必要な機能が不足しているシステムを選んでしまう可能性があります。導入後に別の製品へ交換すると、結果的に多くの費用がかかります。
価格に加えて、操作性、処理速度、耐久性、連携機能、保守体制を比較しましょう。電子カルテやレジは、実際に使用するスタッフがデモを体験し、日常業務で問題なく使えるか確認することが大切です。患者が操作する自動精算機では、画面の見やすさや音声案内の分かりやすさも確認してください。
消耗品や釣銭などの予備在庫を用意していない
医療材料、衛生用品、プリンター用紙、レジの釣銭などの予備を準備していないと、開業後に不足して業務が止まる可能性があります。特に開業直後は患者数を予測しにくく、予定より早く在庫がなくなることがあります。
通常使用する数量に加え、納品遅延や急な患者増加に備えた安全在庫を確保しましょう。レジでは、営業開始時に必要な金種と枚数を決め、補充用の現金を別途保管します。消耗品については最低在庫数を設定し、その数量を下回った時点で発注するルールを作ることが大切です。
保守契約や故障時の対応を確認していない
本体価格や機能だけを確認し、保守契約の内容を確認せずに導入すると、故障時に高額な修理費がかかったり、復旧まで診療業務に影響したりする可能性があります。メーカーによってサポートの受付時間や訪問対応の範囲は異なります。
保守契約に部品代、出張費、定期点検、代替機の提供が含まれているか確認しましょう。電話やオンラインだけで解決できない場合に、担当者がどの程度の時間で訪問できるかも重要です。停電や通信障害が発生した場合の手動運用も決め、必要な帳票や予備機器を用意してください。



事前の計画と比較・確認を徹底し、レイアウトや運用、保守まで考慮して備品を選ぶことが失敗を防ぐポイントです。
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クリニック開業時の備品に関するよくある質問


最後に、クリニック開業時の備品に関してよくある質問を解説します。費用や準備時期、税務上の処理について疑問がある場合は、販売会社や税理士などの専門家にも相談しましょう。
- クリニック開業の備品リストはいつまでに作成すべき?
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備品リストは、遅くとも開業予定日の6か月前までに作成するのがおすすめです。大型医療機器や電子カルテ、自動精算機などは、見積もり、契約、製造、搬入、設置、連携テストまでに数か月かかる可能性があります。
内装工事を始める前に主な機器を決めておけば、電源、通信配線、給排水、設置スペースを設計へ反映できます。最初のリストを作成した後も、スタッフの採用人数や診療内容の変更に合わせて更新しましょう。発注済み、納品済み、動作確認済みなどの進捗も記録すると管理しやすくなります。
- 開業初日までに必ず準備すべき備品は?
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開業初日までに必要なのは、診察や処置に使用する医療機器、電子カルテ・レセコン、受付用パソコン、レジ、診察台、待合室の椅子、医療材料、衛生用品などです。患者の受付から診察、会計までを一通り行える備品は、すべて準備しなければなりません。
救急カート、酸素ボンベ、消火器、非常用電源など、安全管理に関わる設備も優先度が高い備品です。一方、装飾品や使用頻度の低い家具などは、開業後に追加しても問題ない場合があります。模擬診療を行い、初日の業務が成立するか確認しましょう。
- クリニックの備品購入には総額でいくらかかる?
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備品購入費は、診療科や設備内容によって異なりますが、一般的には数百万円から数千万円程度を見込む必要があります。基本的な医療機器だけで開業できる診療科と、レントゲン、内視鏡、CTなどが必要な診療科では、費用に大きな差が生じます。
家具、家電、事務用品、ITシステムだけでも数百万円かかる可能性があります。物件費、内装工事費、運転資金などを含めたクリニック全体の開業資金は、5,000万〜1億円程度が目安として示されることもありますが、実際の金額は個別に算出する必要があります。
- クリニックの備品購入費は経費や減価償却の対象になる?
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診療に使用する備品や医療機器は、原則として事業上の経費または減価償却資産として処理します。購入金額が一定額を超え、複数年使用するものは、法定耐用年数に応じて減価償却を行うのが一般的です。
2026年4月1日以後、中小企業者等の少額減価償却資産の特例は、一定の要件を満たす40万円未満の資産へ対象基準が引き上げられ、年間合計300万円を上限として損金算入できる制度に改正されています。ただし、法人・個人の区分や従業員数などの条件があるため、実際の処理は税理士へ確認してください。



備品は早めの計画と資金管理が重要です。開業準備を円滑に進めるため、費用や税務面も含めて確認しましょう。
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